ノベルゲームシナリオの記法
このページではノベルゲームシナリオの記法、すなわち『ノベルゲームのシナリオの書き方』を説明します。
『ノベルゲームのシナリオの書き方』と言っても、このページで扱うのはいわゆる『ストーリの作り方』ではありません。音楽で言えば『楽譜の書き方』(魅力的なコード進行の仕方ではなく)、漫画で言えば『トーンの貼り方』(効果的なトーンの選び方ではなく)というような、極めて技術的な意味での『ノベルゲームのシナリオの書き方』になります。
ところで、このような記法はどうして必要なのでしょうか。先の例を引用して、『音楽における楽譜』の重要性について考えてみれば分かりやすいでしょう。『音楽における楽譜』は、いつ、誰が見ても(楽譜が読める人であれば)理解することができ、(楽器を演奏できる人であれば)再現することができます。ノベルゲームシナリオも同じです。シナリオは、いつ、誰が見ても(指示が読める人であれば)実装すべき素材を理解でき、(書かれた言語を操ることができる人であれば)そのお話の内容を頭の中に再現することができる必要があるのです。あなたがこれから作ろうとしている1本のゲームが、あなた1人の手によってではなく、様々なスタッフの手によって完成することを考えれば、その重要性は簡単に理解できるでしょう。
とはいえ、難しく考える必要はありません。ノベルゲームのシナリオにおいて注意すべき点はとても少なく、以下に示すような簡単なサンプルを一読し、それを真似して書くように心掛ければ、誰でも簡単に『いつ、誰が見ても理解できるシナリオ』を作成することができます。せっかくの集団製作です。独り善がりにならず、人に伝わるシナリオを作成するために、まずはこのページから始めてみませんか。
なお、このページにはまとめやスクリプターなど、シナリオ作成に直接関係しない人にとっても、『シナリオを正しく読み解き、シナリオライターの表現したかったことをきちんと理解するために大切なTips』や、『シナリオライターが提出したシナリオをどのように処理すれば効率よくゲームに落とし込めるか』という点についても今後触れていく予定です。今はまだ作りかけのページですが、温かいご声援をいただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。