例えば浦島太郎を題材にする。
漁師である太郎は浜辺で子供にいじめられているカメを助けて竜宮城へ行く。この一文で3つのキャラクターが登場する。それぞれのキャラクターに意志と行動があることに気付いただろうか。太郎はカメを助けようとする意志のもと行動し、子供はカメをいじめようとする意志のもと行動し、カメは太郎を竜宮城へ連れて行こうという意志のもと行動している。当たり前のようだが、
キャラクターはそれぞれ個性や意志を持っており、その作用で物語が進んでいくのだ。主人公には主人公の個性があり、悪役には悪役の個性がある。